娘の宝物
娘がこれ宝物にするんだーと言っていた。
100均で買ったシュシュだ。
先日海で拾った綺麗な石や貝殻も木の箱に入れて、名前までつけてネームプレートを作っていた。
宝物なのかもしれない。
でも私は娘の本当の宝物を知っている。
赤ちゃんの時から、使っている白いブランケットだ。
私の実家の母親が、娘が生まれるのに合わせてプレゼントしてくれたものだ。
オーガニックコットでできたとやらで、布団セットに付いていた。布団の本体はもうあまり使わないのだけれど。
娘はこれを「白い毛布」と読んでいる。
生まれた時からずっと使っている。
お昼寝も、夜寝る時もこれが必ずそばにあった。
今でも夜はこれを必ず手に持って寝る。
眠い時はこれを尖らせた口に何度もタッチさせ
口を閉じたまま、何か音を鳴らす。
母乳を吸っている時のを思い出している。
最近はこの音を鳴らさず寝るようになったが、
やはり寝る前には必ず探している。
もう少ししたら、私たち夫婦の宝物になるかもしれない。
思い出が詰まっていて、なかなか捨てられないだろうと思う。