satetsu’s blog

マレーシア 赴任中の会社員。家族との思い出を綴ったブログ。

娘との関係の変化を思い起こす

前回の記事の続き。

 

掛け替えのない娘と自分の関係が変化して

いったことを書いていきたい。

 

妻が2ヶ月という永い期間の入院で

精神と体力をすり減らしながら守り抜いた娘は

真夏に生まれた。

 

私たちは娘を本当に可愛がったと思う。

私は通勤前に住んでいるアパートの前を

毎日のように抱っこして散歩した。

遅めの寝返りを喜び、お父さんと言えるように

なった時は何度も言わせていた。

 

しかしいつの日かその気持ちを忘れていた。

年中〜赴任直前(小学1年)まで、

私は娘を急かし続けていたと思う。

 

一番多くいった言葉は「早く!!」だ。

朝は始業時間に遅れるから、「早く!」

夜は何に急ぐわけでもなく「早く!」

と言っていた。

 

自分はせっかちな方なので

「娘のマイペース」を「私のマイペース」に

引きずり込もうとしていた。

怒っていたことの方が多かった。

赴任で離れることを意識していなかったら、

エスカレートしていたかもしれない。

 

でもマイペースなことは悪いことではない。

誰に迷惑をかけるでもないことだ。

良く思い出してみると、

娘が呼んでもこない時は

読書や紙工作などをしていて夢中に

なっている時なのだ。

夢中になることも、読書も工作も、

むしろ推奨されるべきことをやっていた。

 

娘はマレーシアへ出発する日の

見送りで嗚咽を漏らして泣いてくれた。

娘は私がいなくなることを寂しく

感じてくれていた。

 

2つ忘れてはいけないことができた。

妻が命がけで娘を生んでくれた日のこと、

別れの電車のドアがしまる時のことだ。

 

f:id:photo-oil:20200914164648j:image

別れの日の前日に娘からもらった

プラ板のお守り、大切にしよう。